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秩父札所巡りとは?観音巡礼の目的と巡礼で何をしたらいいのか?
秩父三十四観音霊場とお遍路
むずかしい話はさておき、エレキテルの平賀源内が生きた時代に80日で52,881人もの巡礼者が秩父を訪れたという記録があります。なんとピーク時は1日2,810人。寛延3年(1750年)の白久村(三十番札所付近)午年総開帳の年でした。秩父(忍藩秩父領)の人口17,000人の時代、もちろん鉄道も自動車もない事を考えれば、驚愕の数字であることは言うまでもありません。
いったいどんな理由からなのか、それを知るすべは何ひとつありませんが、秩父札所めぐりの大流行があったのは事実なんですね。
秩父札所は三十四箇所の札所(寺院)となっていて、その全てが観音霊場です。
つまり『秩父札所めぐり』とは、秩父にある三十四箇所の観音様をお参りする事をいい、納札(納め札)、納経(読経)をおこない、その証しとして札所から朱印をいただきます。
四国では『お遍路』といい、八十八ヶ所を巡礼する霊場が有名ですが、そちらは弘法大師(空海)ゆかりの寺院が対象となっていて、ご本尊は観音様に限らず、一番札所の釈迦如来から始まり八十八番の薬師如来まで、バラエティに富んだものとなっています。
秩父札所めぐりの【観音巡礼】に対して【聖地巡礼】と言うとわかりやすいかもしれません。繰り返すようですが、秩父札所めぐりは【観音巡礼】なんですね。
秩父札所の巡礼ルートと巡礼の目的
三十四箇所の札所は、横瀬町から秩父市街地を経由したあと、秩父山地を時計回りに周回するよう配置されています。札所間の総延長は水平距離で90キロメートルとなり、西国や坂東札所とは比較にならないほど距離も短く地域も狭いんですね。巡礼道も道しるべが整備され江戸時代から300年間守られてきた石(心求・はま)も数多く存在し、古くから心のやすらぎを求める場所となっているようです。
仏教用語で、全ての霊場を廻り終える(修行が終わる)ことを結願(けちがん)といいます。秩父札所は完全な徒歩巡礼でも短期間で結願できちゃう魅力的な場所なんですね。
結願は、結果として観音様と深い御縁を持つことになるのでしょうが、札所めぐりの目的は人それぞれ違います。願をかけることや故人の供養であったり、観音信仰を深めることや、また、宗教的なものから少し離れて非日常を体験するための観光であったり、大自然に身を置くことでの癒しなど、あげればきりがありません。でも、目に見えない聖なるものへの長い旅路は誰もが共通するところで、終わったあとの達成感は、ほかでは経験できない特別なものがあるのではないでしょうか。
昨今の朱印ブームは賛否両論ありますが、御朱印は本当に美しいものです。
スタンプラリー化はともかくとして、『モノ』ではなく『こころ』を頂戴する気持ちさえあれば、これを巡礼の目的に挙げたとしても、それはそれで良いのではないかと思います。
江戸の大流行から300年後の2050年午年総開帳は一体どんな事になるのでしょうか。今から楽しみで仕方ありません。