ゆるーり秩父、寺めぐり。は、札所第11番常楽寺から28番橋立堂までの巡礼ルートを秩父エリアとしました。エリア内の歩行距離は25.2kmです。
詳細は下記の巡礼地図ページをご覧ください。
秩父札所第11番常楽寺の巡礼地図です。【寺名】南石山常楽寺【宗派】曹洞宗【ご本尊】十一面観世音菩薩【ポイント】ご本尊は奈良時代の行基作と伝わる。サクラ・ボケ(4月)シャガ(5月)サルスベリ(8月)【ホームページ】常楽寺のサイトへ。行基菩薩の観音様!行基が彫ったと伝わる観世音菩薩像が、秩父札所には数多く存在します。行基は、奈良時代の高僧で、民間布教を時の権力から糾弾される存在でしたが、橋、道路などの社会資本整備を行い、民衆からの支持も厚く、やがて『行基菩薩』と呼ばれるようになり、朝廷も・・・
秩父札所第12番野坂寺の巡礼地図です。【寺名】仏道山野坂寺【宗派】臨済宗南禅寺派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は一木造で藤原時代の作と伝わる。山門は寛保(1741)の建立。市内T氏寄贈の13仏木像。サクラ・ボケ(4月)フジ(5月)仏像に感動!美しい音楽に心が震え涙する。それと同じように、仏像を見て涙・・・。そんなこともあるんですね。画鋲で止められた古い新聞記事に心を奪われます。秩父市の秩父札所12番・野坂寺に「十三仏像」と風神、雷神、雨神の木造が寄贈されこのほど、一般公開をはじめた。
秩父札所第13番慈眼寺の巡礼地図です。【寺名】旗下山慈眼寺【宗派】曹洞宗【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は奈良時代の行基作と伝わる。宝暦(1755)の一切経。薬師堂は眼の守り本尊。シダレザクラ(4月)。メグスリの木【巡礼用品取扱】【ホームページ】慈眼寺のサイトへ。慈愛に満ちた眼差し・・・。山門の厳粛な雰囲気は、奥に歩を進めると、徐々にその色を薄めていきます。併設した幼稚園から聞こえる園児の元気な声が、あたたかな空気を醸し出しているんですね。寺名のとおり、慈愛に満ちた場所と・・・
秩父札所第14番今宮坊の巡礼地図です。【寺名】長岳山今宮坊【宗派】臨済宗南禅寺派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は江戸初期の作。藤原時代後期の飛天像。ヤブツバキ(3月)歴史ある修験の道場!今宮坊の観音堂は、長暦3年(1039)には存在していたと伝わっています。神仏習合、そして分離と時代の変遷により、かつて隆盛を極めた修験の道場は、今宮神社と区分されてしまうんですね。今宮神社から今宮坊まで、地続きの境内地だったとは、今では全く想像できません。観音堂正面に掲げられている・・・
秩父札所第15番少林寺の巡礼地図です。【寺名】母巣山少林寺【宗派】臨済宗建長寺派【ご本尊】十一面観世音菩薩【ポイント】ご本尊は平安時代の仏師定朝の作と伝わる。本堂は漆喰の白壁。秩父事件殉職警官の墓。モクレン(3月)シダレザクラ(4月)フジ(5月)ははその森の・・・。白い壁が印象的な本堂は、秩父大火を教訓に漆喰塗りの防火対策を施した、明治末期の建築だそうです。教会をイメージするその白い壁には、本当はもう一つ別の意味があるかもしれません・・・。ご詠歌に出てくる『ははその森の蔵福寺』という・・・
秩父札所第16番西光寺の巡礼地図です。【寺名】無量山西光寺【宗派】真言宗豊山派【ご本尊】千手観世音菩薩【ポイント】ご本尊は奈良時代の行基作と伝わる。本堂は宝永(1710)の建立。寛政(1795)の四国八十八ヶ所回廊堂。札堂は旧観音堂で納札の釘跡が残っている。シダレザクラ(4月)秩父札所最古の札堂!山門を入った右奥に札堂と呼ばれる堂宇があります。宝永(1710)に本堂ができるまでは、そこにご本尊があり、巡礼の対象となっていたそうです。札堂の柱に打ち付けられた数百枚の納札が、西光寺に保管されていて・・・
秩父札所第17番定林寺の巡礼地図です。【寺名】実正山定林寺【宗派】曹洞宗【ご本尊】十一面観世音菩薩【ポイント】ご本尊は安土桃山時代(1594)の作。宝暦(1758)の百観音を浮彫にした銅鍾。カンツバキ(1月)コデマリ(5月)旧札所1番!札所32番法性寺の古文書(1488)に、古い札所の番付が書いてあります。それによると札所の数は33箇所で、番付を作ったのは行基菩薩だということなんですね。33から34箇所へ変わった時期の詳細は、わかりません。札所34番水潜寺観音縁起(1630)に、秩父三十四箇所との記載があることから・・・
秩父札所第18番神門寺の巡礼地図です。【寺名】白道山神門寺【宗派】曹洞宗【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】本堂は安政(1858)の建立。元治(1864)の寺額。本堂内の回廊。モクレン(3月)サクラ(4月)【巡礼用品取扱】修験寺!古くは門前に、榊の大木がそびえ立つ様子から神門と呼ばれ、札所14番今宮坊の配下にある修験寺として栄えていたそうです。門前の榊はその役目を終え、今では桜となって人々を迎え入れてくれます。
秩父札所第19番龍石寺の巡礼地図です。【寺名】飛淵山龍石寺【宗派】曹洞宗【ご本尊】千手観世音菩薩【ポイント】ご本尊は室町時代の作と伝わる。一枚岩の上に建つ本堂。三途婆堂。宝暦(1752)の鰐口。江戸初期からここに!本堂は昭和48年に修復をおこないました。その時、解体した部材から宝永2年(1705)の墨書が出てきたそうです。荒川右岸の高台にあるこの場所で、岩の上に立つ本堂は、江戸の初期から、とても象徴的な建造物だったのではないでしょうか。
秩父札所第20番岩之上堂の巡礼地図です。【寺名】法王山岩之上堂【宗派】臨済宗南禅寺派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は藤原時代の作と伝わる。元禄(1688から1704)の観音堂。乳水地蔵。シダレザクラ・ハナダイコン(4月)フジ(5月)モミジ・サザンカ(11月)パワースポットの森!文字通り岩盤の上に立つ観音堂。でもその周りは、鬱蒼と生い茂る樹木でいっぱいです。晴れた日の木洩れ日と葉の香り、そこに吹き抜ける風がこころを癒し、パワーを与えてくれます。神仏と自然が創り出すシャワースポット・・・
秩父札所第21番観音寺の巡礼地図です。【寺名】要光山観音寺【宗派】真言宗豊山派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は火伏せ観音として信仰を集める。宝暦(1764)の宝篋印塔。レンギョウ(4月)火伏せの観音様!大正12年(1923)に、隣接する小学校の火災が燃え移り本堂、観音堂ともに焼失してしまいましたが、ご本尊は奇跡的に運び出されたそうです。以来、火災を防ぐ観音様として人々の信仰を集めています。秩父札所の寺院は、そのほとんどが木造建築で、由緒ある建物も、火難により数多く焼失しています。
秩父札所第22番童子堂の巡礼地図です。【寺名】華台山童子堂【宗派】真言宗豊山派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】観音堂は元禄(1702)の建立。明治末期府坂地内から現在地に移転。迦陵頻伽の彫刻。茅葺屋根の仁王門。ウメ(2月)フジ(5月)コデマリ(5月)サルスベリ・ムクゲ(8月)子供の守り観音!童子堂は、子供の病気が平癒することから、子供の守り観音として、その寺号(じごう)になったと伝わっています。江戸時代に観音信仰の流行がありました。火難や病気、様々な理由があるのでしょうが、秩父札所は、その時代と・・・
秩父札所第23番音楽寺の巡礼地図です。【寺名】松風山音楽寺【宗派】臨済宗南禅寺派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は一木造で室町時代の作と伝わる。観音堂は江戸中期の建立。明和(1768)の梵鐘は秩父事件の決起を告げた鐘として有名。サクラ・ツツジ(4月)サルスベリ(8月)風の音・・・音楽寺の由来は、この地において、松風が音楽に聞こえた事からきているようです。秩父市内を見下ろす小高い山の上にある観音堂は、秩父事件を題材にした映画『草の乱』の中にも登場し、そこにある梵鐘は実際に決起を告げた・・・
秩父札所第24番法泉寺の巡礼地図です。【寺名】光智山法泉寺【宗派】臨済宗南禅寺派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は一木造で室町時代の作と伝わる。観音堂は仁王門と合体した構造で江戸中期の建立。サクラ(4月)しらやま!法泉寺のご本尊は、越後の僧、泰澄大師が加賀の白山神を分霊し、祀ったと伝わることから、別名『白山観音』と呼ばれています。古くは、白山信仰の流れを汲む修験寺で、門前から続く長い階段も、その象徴なのかもしれません。
秩父札所第25番久昌寺の巡礼地図です。【寺名】岩谷山久昌寺【宗派】曹洞宗【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は一木造で室町時代の作と伝わる。閻魔大王のお手判石。サクラ・シダレザクラ・ツツジ・カタクリ(4月)ハス(7月)ヒガンバナ(9月)お手判寺!この札所は、閻魔大王から贈られたという、石の手判が奉納されている事から、通称お手判寺と呼ばれます。性空上人が秩父札所開設の際に納めたという、そのお手判石は、幾何学模様の不思議な魅力に満ち溢れた、メッセージ性の強いものとなっています。
秩父札所第26番円融寺の巡礼地図です。【寺名】万松山円融寺【宗派】臨済宗建長寺派【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】ご本尊は平安時代の恵心僧都作と伝わる。奥の院岩井堂は元久(1205)の建立。勝軍地蔵立像は鎌倉時代の作。景清牢破りの納額は明和(1764)の鳥山石燕作。サクラ(4月)アケビ(5月)タイサンボク(7月)岩井堂!観音堂である岩井堂は、円融寺から1.1キロメートル離れた山の中腹にあります。実質、奥の院となっており、時間的な問題から、あまり気にしない巡礼の方が多いように思います。岩窟を利用した・・・
秩父札所第27番大淵寺の巡礼地図です。【寺名】龍河山大淵寺【宗派】曹洞宗【ご本尊】聖観世音菩薩【ポイント】高さ15mの観音像は護国観音と呼ばれ昭和10年(1935)の建立。観音堂(月影堂)は平成7年(1995)に再建。サクラ・カタクリ・ドウダンツツジ(4月)月影堂・・・札所27番御詠歌の中で『こころへだてぬ 月の影森』と詠われています。淡い月の光は、闇の中に、単調な光と影の世界を創り出します・・・。古くは、大淵寺の観音堂は『月影堂』と呼ばれ、裏山の中腹にあったそうです。闇の中を照らす月、そこから見える・・・
秩父札所第28番橋立堂の巡礼地図です。【寺名】石龍山橋立堂【宗派】曹洞宗【ご本尊】馬頭観世音菩薩【ポイント】ご本尊の馬頭観世音坐像は鎌倉時代の作。観音堂は宝永(1707)の建立。境内背後の鍾乳洞は奥の院(胎内くぐり)。シャガ・ミツバツツジ・アケビ(5月)モミジ(11月)竪穴の鍾乳洞!古くは、札所18番神門寺同様、14番今宮坊の配下にある修験寺として栄えたそうです。観音堂背面は80メートルほどの崖になっており、武甲山から続く石灰岩は、竪穴型の鍾乳洞を形成し、そこは、古くから奥の院として修行の場・・・
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