ゆるーり秩父、寺めぐり。【秩父札所編】

【秩父札所】観音巡礼・札所めぐりで使うGPS対応巡礼地図を作りました。

三峯神社奥宮の遠景画像 三峯神社奥宮の遠景モバイル用画像

熊との遭遇に怯えながら三峯神社の奥宮へお参りします!

徒歩でしか行けない三峯神社の奥宮へ

三峯神社の三ツ鳥居を出ると、奥宮参道入口までは、土産物店や食事処が並び、観光の色合いが強くなります。

クルマで来たのであれば、ゆっくりと買い物を楽しみたいところですが、そうはいきません。バスの発車時刻を考えると、時間はかつかつで、休憩の時間もほとんどないんですね。

でも、ゆるーりが大前提ですから、バスはその次でもいいかなとは思っています・・・。

12時35分、奥宮参道入口に到着です。三峯神社線の西武秩父駅行発車時刻は14時45分、果たしてどうなることやら・・・。

三峯神社参拝の日奥宮参道入口の画像

杉並木の樹齢はどれも200年を超えるようなものばかり。整備された参道は美しく癒しの空間になっています。

三峯神社参拝の日奥宮参道杉並木の画像

ロープウエイの文字が消された道標。

三峯神社参拝の日奥宮参道道標の画像

岳が付く山を登る緊張感!【妙法ケ岳登山道】

奥宮参道の一の鳥居です。

三峯神社参拝の日奥宮参道一の鳥居の画像

この案内板に出てくる『妙法ケ岳登山道』、その中の岳という文字が不安を増幅させるんですね。

岳がつく山に登るのは、初めてでございまして、もし、そこに三峯神社の奥宮がなければ、全く縁のない場所になることでしょう。正直なところ、山登りは苦手なんですね・・・。

でも今回は、靴が違います。大手のメーカーが高尾山用に開発したというトレッキングシューズを履いてきました。ただそれだけの事ですが、そんな根拠のない自信が、全ての不安を打ち消し、プラスの方向に駆り立ててくれています。

三峯神社参拝の日奥宮参道案内の画像

参道は、一の鳥居から登山道に変わります。急傾斜地を一歩ずつ、ゆっくりと進みます。

三峯神社参拝の日奥宮参道状況の画像

これは何。アジア系の風鈴みたいな・・・。初心者は、こういうものにも不安を煽られるんです。

【登山道 拍子木 熊】の検索により、いくつか出てきましたので一応ご報告まで。

三峯神社参拝の日奥宮参道拍子木の画像

二の鳥居の周りは、杉の根が魅力的にその世界へ誘います。景観だけでなく、足元の階段になるのが素敵。

三峯神社参拝の日奥宮参道二の鳥居の画像

歩行中、谷側の足にバランスが移動すると、ふわっと、そのまま落ちてしまいそうな感じがします。帰りの方とのすれ違いに結構気を使いますね。

三峯神社参拝の日奥宮参道急傾斜地の画像

三の鳥居にさしかかるころ、きりが出てきました。というより、私が高いところまで来た、ということなんでしょうか。

三峯神社参拝の日奥宮参道三の鳥居の画像

尾根の上はとても気持ちのいい場所です。山登りが好きになりそう。

三峯神社参拝の日奥宮参道尾根の画像

奥宮参道最後の鳥居です。

三峯神社参拝の日奥宮参道四の鳥居の画像

参道は、いよいよ『岳』になりつつあります。初心者には少しの不安が頭をよぎります。

三峯神社参拝の日奥宮参道岩場の画像

階段かあ・・・。疲れ切った体に自問自答します。答えを出したその直後、鎖場を登り切ったところで・・・。

三峯神社参拝の日奥宮参道階段の画像

突然のゴールでした。

13時41分到着です。本殿同様、二拝二拍手一拝し参拝を終えました。

天気が良ければ後ろ髪を引かれるのでしょうが、バスの時刻も気になり、全く未練なく・・・。

三峯神社参拝の日奥宮の画像

来た道を帰ります。

三峯神社参拝の日奥宮参道鎖場の画像

帰りはバスの発車時刻と怪我に対する緊張感!

バスまで40分、間に合うかも・・・。ところが、上りと下りでは、使う筋肉が違うようで足がふらつき、けいれんを起こしそうになります。

三峯神社参拝の日奥宮参道帰路の画像

三峯神社の駐車場にあるバス停に到着したのは、思いのほか早く14時35分でした。

既にバス待ちの列はなく、座席はあきらめていたのですが、バスは臨時便による2台の運行でしたので、なんとか座れました。

14時45分定刻どおりに、西武秩父駅へ向けて出発します。窓の外を見ると、その時間でも次から次へと、クルマが駐車場に入っていきます。そして、バスの中も座れず立っている人が・・・。

パワースポットブームは衰えを知らずといったところでしょうか。

三峯神社は、日本武尊から始まり、武士の崇敬を受け、修験道としても繁栄し、猛々しいイメージばかりが先行します。

でも今は、一番高いところにある日本を創世したイザナギとイザナミを祀る神社なのだということです。

どんな方法であれ、ここまで来るのはたいへんな事で、ここへ来る事に大きな意味があるのだと思いますし、『山』は登ってみると案外『低い』ものなのかもしれません。

たくさんの人がここを訪れ、一歩踏み出す勇氣と古来からの清らかなエネルギー、そして、日出ずる国の誇りを持ち帰っていただくよう願うばかりです。

これで、秩父三社へのお参りも無事(熊との遭遇もなく・・・)終えることができました。

武甲山もいけるかなあ・・・。

でも次は、秩父札所第1番四萬部寺に、徒歩で参りたいと思います。

三峯神社奥宮までの移動経路

三峯神社から奥宮へのルート【2.1km】1時間10分

移動経路の高低差(m)

三峯神社までの高低差の画像

三峯神社バス停留所の位置と時刻表

西武観光バス 三峯神社 三峯神社バス停に止まる次のバスはこちら

秩父の熊出没情報と対策はこちらから

秩父クマップのイメージ画像

【2023年版】秩父の熊出没情報と究極の対策

令和5年(2023年)は早い時期からブナの凶作が伝えられていて、東北地方の各県では秋以降の熊に対する注意喚起がなされていました。蓋を開けてみれば予想どおりの結果となり、熊被害の件数も記録的なものになっています。

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サンプル

秩父三社の三峯神社へお参りします。

大輪バス停から三峯神社への表参道を徒歩で登ります。高低差はスカイツリー以上。突発的な熊との遭遇や怪我の防止に全神経を集中させながらの2時間半、いまだかつて一度も経験したことのない不思議な体験をしました。