秩父札所とはどのようなものか?信仰の対象や【札】を解説!
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秩父観音霊場・札所めぐりで使うGPS対応巡礼地図を作りました。
札所の中で行う宗教的な儀礼はさておき、難しく考えることは何一つありません。まずは山門で合掌し、迷うことなく観音堂の前で、ただひたすら【南無観世音菩薩】(なむかんぜおんぼさつ)と唱えるだけです。信仰の対象が観音さまであることをイメージして、心を込めて願いごとを祈ります。大事なことは【南無観世音菩薩】これだけです。
ただし、寺院の山門をくぐれば、そこは聖地になることを肝に銘じてください。秩父札所の寺院のほとんどが禅宗なので、【不許葷酒入山門】(葷酒山門に入るを許さず)となっています。ここで言う葷酒(くんしゅ)とはニオイの強い野菜と酒のことでなんですね。坐禅修行の場所であるということは【静】が基本になりますので、身なりと心を整えてから参拝するのがマナーだと思います。
【観音経】受諸苦悩。聞是觀世音菩薩。一心稱名。觀世音菩薩。即時觀其音聲。皆得解脱。とあるからです。
参拝者は目的も個々の信念も千差万別です。坂東三十三観音の4番長谷寺や13番浅草寺などは、観光地化しているので、読経すら恐縮して憚りを感じます。また、時々二拍手が聞こえてきたり、人で溢れたカオスな状態になっているんですね。さらに、秩父札所34観音霊場の中も、寺院ごとに仏教の宗派が違います。したがって、参拝の形式に決まりなどはありませんので、そこは個人の判断でよろしいのではないかと思います。
とは言うものの、秩父札所だけではなく百所観音巡礼では、経を納めた証として朱印をいただきますので、郷に入りては郷に従えで【般若心経】を唱えることをおすすめします。
御本尊真言 おんあろりきゃそわか・・・